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種類
現在発売されているものとして
先発品(成分名)※単剤
•キサラタン(ラタノプロスト)
•トラバタンズ(トラボプロスト)
•タプロス(タフルプロスト)
•ルミガン(ビマトプロスト)
の4種類が存在している。
作用機序
プロスタグランジンF2α受容体(ビマトプロストはプロスタマイド受容体)を刺激することでぶどう膜強膜流出路からの眼房水の排出を促進する。瞳孔径、焦点調節、眼房水産生、隅角(シュレム管)流出路には影響しない。

えふえむ
ちなみに眼房水の排出の割合は隅角流出路(90%)、ぶどう膜強膜流出路(10%)やで。
用法
4種類すべて
1日1回なので点眼するタイミングはいつでもいいが後に後述する副作用を回避するため
洗顔前もしくはお風呂前に点眼する。
副作用
主な副作用は眼局所の副作用がほとんどで
①まつ毛の異常
②虹彩や皮膚への色素沈着
③充血
④眼の痛み
全体で見ると副作用が出る確率は30%以上と割と高い。
- ①と②に関しては点眼してからすぐに洗顔ないしお風呂などで洗い流せば副作用はかなり軽減する。
- ③に関して点眼初期の頃はよく出る副作用でだいたい1ヶ月ほどでなくなってくる。充血が出るピークは7〜9時間後くらいですので、外出して充血が気になる人は寝てる間にピークが来るように夕食後に点眼すると良い感じ。
- ④に関して点眼薬のphや浸透圧など、また防腐剤が角膜を傷つけることで眼の痛みや違和感などが出る場合がある。その場合は薬剤を変更、防腐剤フリーのものを選択する。
成分別特徴
キサラタン(ラタノプロスト)
プロスタグランジン点眼薬の中で一番の古くから使われている。
気管支喘息を悪化させる場合がある➡️禁忌ではないが慎重投与
トラバタンズ(トラボプロスト)
先発品、後発品ともに防腐剤である塩化ベンザルコニウムが配合されていない。
タプロス(タフルプロスト)
先発品のみで防腐剤が入っていないタプロスミニ点眼薬が発売されている。
ルミガン(ビマトプロスト)
先発品のみ。眼圧降下作用及び副作用は他の3つよりもやや強いくらいだが、個人差があるのでなんとも言えない。

こむこむ
緑内障の治療は長期に渡るので、なるべく防腐剤フリーのほうがいいですよね。
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