HMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン系薬) 特徴

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薬の勉強

スタチン系薬にはおおまかに

  • スタンダードスタチン
  • ストロングスタチン

 に分けられる。

作用機序

スタチンはコレステロール生合成を調節するHMG-CoA還元酵素を特異的にかつ競合的に阻害する。肝細胞内のコレステロール量を減らすことでLDL受容体の発現が誘導され、血中から肝細胞内へのLDLコレステロールの取り込みが更新し、血清コレステロールが低下する。

このLDLの増加はスタチン系の濃度が低くなったとしても、しばらく持続すると言われている。

なので半減期の短いスタンダートスタチンだとしても、1日1回で済むのはこの理由から(メバロチンは2回だが)。

えふえむ
えふえむ

たまにストロングスタチンが隔日投与で処方が来るけど、これはこの作用機序の仕組みがあるから、隔日でもいけるんや!

スタンダートスタチン

LDL約20%ほど低下

メバロチン(プラバスタチン)

高脂血症家族性高コレステロール血症

通常、成人にはプラバスタチンナトリウムとして、1日10mgを1回又は2回に分け経口投与する。
なお、年齢・症状により適宜増減するが、重症の場合は1日20mgまで増量できる。

特徴

胆汁及び腎臓排泄型  水溶性

肝機能障害患者にも投与ができる。冠動脈硬化の進展抑制効果あり。

 

リポバス(シンバスタチン)

高脂血症家族性高コレステロール血症

通常、成人はシンバスタチンとして5mgを1日1回経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、LDL-コレステロール値の低下が不十分な場合は1日20mgまで増量できる。

特徴

肝臓代謝型(主にCYP3A4) 脂溶性

併用禁忌の薬が多い(イトラコナゾール、アタザナビルなど)

冠動脈硬化の進展抑制効果あり。作用はメバロチンよりは強い。

 

ローコール(フルバスタチン)

高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症

フルバスタチンとして、通常、成人は1日1回夕食後20mg~30mgを経口服用する。なお、服用は20mgより開始し、年齢・症状により適宜増減するが、重症の場合には1日60mgまで増量できる。

特徴

肝臓代謝型(主にCYP2C9) 脂溶性。冠動脈硬化の進展抑制効果あり。

高齢者や閉経後女性など酸化ストレスが亢進している患者に適している。

ローコールのみ夕食後指定
メバロチン、リポバスは夕食後の方が望ましいという記載

 

ストロングスタチン

LDL約30-50%ほど低下 

リピトール(アトルバスタチン)

高コレステロール血症

通常、成人にはアトルバスタチンとして10mgを1日1回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、重症の場合は1日20mgまで増量できる。

家族性高コレステロール血症

通常、成人にはアトルバスタチンとして10mgを1日1回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、重症の場合は1日40mgまで増量できる。

特徴

肝臓代謝型(主にCYP3A4) 脂溶性。冠動脈硬化の進展抑制効果あり。

テラプレビル、リトナビルなど併用禁忌

代謝物も同程度のHMG-CoA還元酵素阻害作用を持つ。

LDL受容体増加作用あり。

 

リバロ(ピタバスタチン)

高コレステロール血症

通常、成人はピタバスタチンカルシウムとして1~2mgを1日1回経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減し、LDL-コレステロール値の低下が不十分な場合には増量できるが、最大服用量は1日4mgまでとする。

家族性高コレステロール血症

成人:通常、成人はピタバスタチンカルシウムとして1~2mgを1日1回経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減し、LDL-コレステロール値の低下が不十分な場合には増量できるが、最大服用量は1日4mgまでとする。

小児(錠1mg~2mg):通常、10歳以上の小児はピタバスタチンカルシウムとして1mgを1日1回経口服用する。なお、症状により適宜増減し、LDL-コレステロール値の低下が不十分な場合には増量できるが、最大服用量は1日2mgまでとする。

特徴

CYPによりほとんど代謝されない(CYP2C9でわずかに代謝)がシクロスポリンは禁忌。

 

クレストール(ロスバスタチン)

高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症

通常、成人はロスバスタチンとして1日1回2.5mgより服用を開始するが、早期にLDL-コレステロール値を低下させる必要がある場合には5mgより服用を開始してもよい。なお、年齢・症状により適宜増減し、服用開始後あるいは増量後、4週以降にLDL-コレステロール値の低下が不十分な場合には、漸次10mgまで増量できる。10mgを服用してもLDL-コレステロール値の低下が十分でない、家族性高コレステロール血症患者などの重症患者に限り、さらに増量できるが、1日最大20mgまでとする。

特徴

親水性のため相互作用が少ない

シクロスポリン禁忌

腎機能低下患者は投与量に注意

 

副作用

有名どころは横紋筋融解症。

特に腎機能が低下している方はでやすいと言われている。

副作用に気づくポイント

筋肉痛が続いたり、何もしないのに関節が長時間痛む場合や、血尿、コーラ色の尿があった場合は横紋筋融解症の可能性あり。

また、横紋筋融解症はCK(クレアチニンキナーゼ)値が上昇するので、血液検査でも判断できます。

確率としては

米国における調査ではスタチン服用者において筋肉痛は、2~7%で生じ、CK上昇や筋力低下は 0.1%~1.0%で認められる。重篤な筋障害は 0.08%程度 で生じ、100 万人のスタチン服用者がいた場合には、0.15 名の横紋筋 融解による死亡が出ていることになるという。

重篤副作用疾患別対応マニュアル :横紋筋融解症

最後に

メバロチン、リポバスは夕食後の方が望ましいという記載

ざっとこんな感じですかね

他に注意があるとすれば、CYP3A4で代謝されるリポバス、リピトール、リバロはグレープフルーツジュースとの併用は薬剤の血中濃度が数倍上がってしまうので注意が必要です。

ちなみにコレステロールの生合成は寝てる間に合成が進むので服用時間は夕食後のほうが望ましいが、半減期が長い↓の薬剤については

  • リピトール:10時間
  • リバロ:11時間
  • クレストール:15-20時間
こむこむ
こむこむ

いつ服用しても構いません。

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