炎症性腸疾患(IBD)治療薬 早見表

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どうも、ふみやさんです。

潰瘍性大腸炎の治療ではペンタサやアサコール、リアルダなどのメサラジン製剤が処方されますが、「あれ?全部メサラジンだけど、違いなんだっけ…」「外用薬もいくつかあったよなぁ」等、日々思うわけです(覚えろ)。

というわけで、これまた自分用に作ったものですが、早見表なるものを特徴付きで作成してみました。使えそうなら使ってください。

早見表

メサラジン(5-ASA)製剤

ペンタサ、アサコール、リアルダが該当。

主成分は体内にほぼ吸収されずに腸内で薬効を示す。製剤的な特徴からゴーストピルと呼ばれ、便の中に薬の殻が混じることもあるので、患者がびっくりしないようにその旨は伝えておく。

経口薬で効果が見られない場合、坐剤や注腸なども併用する。

・5-ASA製剤は活動期UCの寛解導入に有効であり、寛解期UCの再燃予防効果が認められる。

・5-ASA製剤のCDに対する効果はUCに対する効果よりも概して低く、活動期CDに対しては活動性を抑制する効果はあるものの、寛解維持に対する有効性は認められていない。

・5-ASA製剤には不耐症例が存在することを念頭に入れる。

ibd2020.pdf (jsge.or.jp) BQ1-12 より引用

 

ステロイド

・副腎皮質ステロイドは強力な抗炎症作用を有し、UC及びCDに対する寛解導入に有効である。

・副腎皮質ステロイドに寛解維持効果はなく、長期投与による副作用もあり、寛解維持に有用ではない。

・副腎皮質ステロイドは投与開始後は、3か月以内にプレドニゾロン換算で10mg/日(ブデゾニドであれば3mg/日以下)にすることが好ましい。

ibd2020.pdf (jsge.or.jp) BQ1-13 より引用

 

アザチオプリン(AZA)

・AZA/6-MPは寛解期UCにおいて再燃予防効果があり、特にステロイド依存例や5-ASA製剤で寛解維持できない例の寛解維持療法に有効である。

・AZA/6-MPは寛解期CDに対して、寛解維持効果がある。

・AZA/6-MPの副作用としては悪心などの消化器症状、骨髄抑制、脱毛や膵炎などがあげられる。

ibd2020.pdf (jsge.or.jp) BQ1-14 より引用

 

参考

各インタビューフォーム、添付文書

炎症性腸疾患(IBD)診療ガイドライン2020


ふみやさん
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