【2023年】点眼薬一覧表　防腐剤やpHも合わせて　

どうも、ふみやさんです。

この前、後輩君が経験したお話。

ヒアルロン酸ナトリウムPF点眼液0.1%「日点」が処方された処方箋を持ってきて来られたのですが、在庫していなかったので、変更不可でもなかったし、ヒアルロン酸ナトリウム点眼液0.1%「TS」を調剤したんです。

そして服薬指導の時に

後輩君調剤室に戻り、僕にかくかくじかじか…

…

とまぁ見事な知識の無さを露呈したんですが、後で調べてみると

PFって防腐剤フリーって意味やったんですね…。

※PF：Preservative Free

　

コンタクトレンズしてる方、多いですよね。

よく服薬指導の時にコンタクトレンズしたまま点眼薬を使っていいかと聞かれるんですが、先ほどの会話のように

少々お待ちくださいと添付文書見るのにお時間いつももらってます

なので…

目薬ごとの防腐剤早見一覧表作りました！

ぜひよろしかったらご活用ください。

作ってて思いましたけど、GEも合わせるとすんごい数ありますね。

防腐剤早見一覧表

（2019.12.18更新） 全体的に

（2020.3.8更新） コソプト添加物変更

（2020.6.27更新)　各ＧＥ名称変更　アイラミド追加　ベガモックスＧＥ追加

（2021.1.17更新)　全体的に細かなミス修正、各名称変更薬品名更新、添加物、浸透圧比などもろもろ（2021.3までで経過措置になる薬品は削除また名称変更後の薬品名で載せています）

（2021.7.31更新) チモプトール0.5%削除,ニプラジロール点眼液0.25%「TOA」削除,ミロル点眼液0.5%削除,ラタノプロスト点眼液0.005%「タカタ」削除,エピナスチン点眼液GE追加

（2022.1.25更新) アイファガン点眼GE追加,ビジュアリン眼科耳鼻科用液0.1%追加,ケトチフェン点眼液0.05%「TOA」削除,パタノール点眼液0.1％各メーカーGE追加,モキシフロキサシン点眼液0.5%「サンド」追加,ブロムフェナクNa点眼液0.1%「日点」追加

（2022.10.5更新)エイベリスミニ点眼液0.002%、ラタノプロスト点眼液0.005%「NIG」、クロモグリク酸Na点眼液2%「VTRS」追加。アズラビン点眼液0.02%、アゾテシン点眼液0.02%、インタール点眼液2%、シズレミン点眼液2%、ナシビン点鼻・点眼液0.05％、レボカバスチン点眼液0.025%「イセイ」削除。

（2022.11.17更新)グラアルファ配合点眼液、ジクアスLX点眼液3％追加

※オキシブプロカイン、ヨード、アプラクロニジンは載せていません。

なぜ防腐剤はコンタクトレンズがダメ？

防腐剤は目薬自体に菌が繁殖しないように添加されています。

ソフトコンタクトレンズは薬物を吸収しやすい性質があるため、防腐剤が吸着してしまい、そのまま長時間着用していると角膜や結膜を傷つけてしまう可能性があります。

ただ

このことから、上記3つは防腐剤入り目薬を使っても、大きな問題はないとされています。

が…基本、目薬使用中はコンタクトレンズは使わない方がいいでしょうねぇ…。

　

pHの違いについて

涙のpHは7付近と中性です。

目薬によってpHに幅があるが、pH 5～8.5の範囲なら不快感は少ないです。

　

浸透圧比について

浸透圧比はどの目薬も生理食塩水0.9%との比を表しています。

１に近いほど生理食塩水0.9%と浸透圧と似ているので、刺激感が少ないです。

浸透圧比 0.6～２.0 の範囲なら不快感は少ないとされています。

　

目薬を点す順番

目薬（軟膏も含め）の種類に

と4つあり、複数点す場合は1から順番に点します。

1の後は5分間、2の後は10分間、3の後は30分～1時間ほど空けるとよいでしょう。

大まかに言うと上の通りの順番で点しますが、１が2つ重なったりなどした場合は、pHが中性に近い方の目薬から点します（刺激感が少ない）。