ループ系利尿薬 特徴

泌尿器科系

高血圧治療薬 まとめ

作用機序・特徴

ヘンレ・ループ上行脚において、Na/K/2Cl共輸送を阻害することによりNa+とCl-の再吸収を抑制して、強力な利尿効果を示す。

こむこむ
こむこむ

ループ系でNa⁺再吸収されない➡水はNa⁺と一緒に移動するので水も再吸収されない➡利尿

という流れです。

えふえむ
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ちなみに尿細管細胞間を通してCa2+とMg2+の再吸収も抑制されるで

腎不全患者(クレアチニン>2.5mg/dl)に最も効果的といわれ、浮腫の改善効果がある。

夜間の排尿を防ぐため、朝か昼に服用推奨

用量依存的な副作用が見られる。低マグネシウム血症や低カリウム血症などの電解質異常を起こして不可逆的な聴神経障害(難聴など)が発生することがあるため、注意が必要。

薬剤別・種類

ラシックス(フロセミド)

高血圧症(本態性、腎性等)、悪性高血圧、心性浮腫(うっ血性心不全)、腎性浮腫、肝性浮腫、月経前緊張症、末梢血管障害による浮腫、尿路結石排出促進

通常、成人にはフロセミドとして1日1回40〜80mgを連日又は隔日経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。腎機能不全等の場合にはさらに大量に用いることもある。ただし、悪性高血圧に用いる場合には、通常、他の降圧剤と併用すること。

特徴

  • 短時間作用型
  • 他のループ利尿剤とは違って、多くの適応を持つ。
  • 尿酸の排出を促進する作用がある。
  • 適応外でメニエール病に使う場合もある。
  • 同じフロセミドでオイテンシンという徐放性製剤もある。適応は本態性高血圧症のみ。
えふえむ
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血圧高い方で利尿を使いたい場合はラシックス一択やなぁ

  

ルプラック(トラセミド)

心性浮腫、腎性浮腫、肝性浮腫
用法 通常、成人はトラセミドとして、1日1回4~8mgを経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

特徴

  • 長時間作用型
  • 抗アルドステロン作用があるため、低カリウム血症の副作用が少ない
  • バイオアベイラビリティが高いので効果が安定して得られる。
  • 安全性情報で肝機能障害、黄疸の報告がされている

 

ダイアート(アゾセミド)

心性浮腫(うっ血性心不全)、腎性浮腫、肝性浮腫
用法 通常成人1日1回アゾセミドとして60mgを経口服用する。なお、年齢・症状により適宜増減する。

特徴

  • 長時間作用型
  • 急な体液・血圧変動を起こさず、「交感神経」や「レニン・アンジオテンシン系」を刺激しにくいことから心不全の予後の改善効果が高い。

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