排卵検査薬は第一類医薬品で薬局でのみの販売となっていますが、いくつも種類を置いてあると必ず聞かれるのが
どう違うの?
って聞かれて
どれもほとんど一緒ですよ
(あ、この人よくわかってないな…)
って思われるのもアレなんで、すぐ比較できるよう早見表を作りました!
特に男性薬剤師しかいない薬局とかは女性客が聞きづらいこともあるので、是非ご活用ください。
⬇️早見表(日本製のみ)
排卵検査薬の仕組み
説明するに当たって仕組みは理解しておきましょう。
妊娠は卵子と精子が互いに存在している時期に出会うことから始まる。
女性の体内での精子の生存期間が約2~3日であるのに対し、卵子は排卵後、約24時間しか生存しないといわれる。
したがって、排卵の前または直後の性交が最も妊娠しやすく、妊娠を望むうえで排卵日を事前に把握することが重要となる。
排卵検査薬はLHサージを利用して排卵される時期を調べようというもの。
黄体形成ホルモン(LH)は、女性ホルモンの一種で、普段から少量分泌されている。生理(月経)周期の中頃に短期間だが、このLHの分泌量が急激に増加する。このLHの大量分泌をLHサージといい、LHサージから約40時間以内に排卵が起こるといわれる。
排卵から約2週間後に、生理(月経)が始まる。LHサージをとらえるために、次回生理(月経)開始予定日の17日前から検査を開始すると、生理(月経)予定にずれが生じない典型的な例では、検査開始から約3日目に初めて陽性が現れる。 ただし、検査結果には個人差があり、あくまで典型的な例であり、異常がなくてもずれる場合がある。
検査をして初めて陽性になった日かその翌日が最も妊娠しやすい時期(排卵日)。
使用方法
・尿を試験紙にかける
・もしくはコップに貯めた尿に試験紙をつける
・判定を待つ
使用に関しての注意
- にごりのひどい尿や異物がまじった尿は、使用しない。
- 検査前4時間程度はできるだけ排尿しない。もしくは検査前の最後の排尿から検査までを毎日ほぼ同じ時間あける。
- 検査前に、水分を過剰にとらない。
- 検査前に多量の発汗を伴う運動は避ける。
- 採尿後は、すみやかに検査を行う。尿を長く放置すると検査結果が変わってくることがある。
- 排卵の3日前からその翌日までの計5日間は受精しやすい。
- 元からLHが高い人は排卵前後じゃなくても陽性となる可能性があり、逆にLHがピークの時でも低い人は陰性になる。その場合は医療機関に相談。
使い方は説明書見たら分かるので、注意点はしっかりと伝えてあげましょうね!
製品情報
ドゥーテスト
ロート製薬の排卵検査薬。
尿をかける時間:2秒 ※5秒以上かけない
判定時間:約5分
判定方法:色の濃淡
検出感度:30mIU/mL
価格:7回分2700円、12回分3800円
一本あたり:7回分386円、12回分325円
コスパが一番いい。尿をかける時間や判定までの時間が短いので使いやすい。
ハイテスター
タケダ製薬の排卵検査薬。
尿をかける時間:5秒以上
判定時間:約10分
判定方法:3本ライン
検出感度:30mIU/mL
価格:5回分2580円、10回分4380円
一本あたり:5回分516円、10回分438円
判定方法が3本ラインで出るので判別しやすい。
PチェックーLH
(株)ミズホメディの排卵検査薬。
尿をかける時間:5秒以上
判定時間:約10分
判定方法:3本ライン
検出感度:10mIU/mL
価格:7回分2980円
一本あたり:7回分426円
検出感度が低いので陽性が出やすい。
最後に
簡単にまとめてみました。
測るタイミングが生理予定日の17日前ということと陽性反応出たら、その日または翌日に性交を行うことを知っておけば問題ないと思います。
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