どうも!えふえむ(@fmyaku1015)です。
子供の頃は傷口なんて唾つけとけば勝手に治ると思って、お構いなしにほっといて遊んでたりしてましたけど、今では紙で指を切ったり、一包化のし過ぎで親指が悲鳴上げてるときとかはお世話になってる絆創膏。
いざ絆創膏を買おうとすると意外と種類があって何が何やら。
今回はキズについてと絆創膏の選び方について。
キズって?
皮膚は圧力や摩擦、紫外線、化学物質、微生物などから様々な刺激から体を守る作用があります。
しかし、皮膚が裂ける、削れる、長時間の圧迫などにより皮膚組織が壊れることにより、皮膚の正常な機能が果たせなくなった状態になるのがキズです。
主に切り傷や擦り傷、靴ずれなどがあたります。
軽い傷なら皮膚の修復機能によって再生されますが、治癒の仕方によっては痕が残ることもあるので、キズをきれいに治すためには適切な処置を行うことが大切です。
キズってどうやって治る?
キズができてからの治癒の過程を見ていきます。
①血液・体液の流出と凝固
キズができると、その部分から血液や体液が噴出し、異物や病原菌を追い出すとともに血小板が血液を凝固する。その一時的に凝固した血液はいわゆるかさぶたと言われている。
②血管の再生
流血の原因となっている血管の再生が始まる。
③肉芽の形成
血管の再生が進むと次第に血液は出なくなってくるので、次に皮膚の表面に肉芽が形成される。肉芽は皮膚再生の準備のための下地みたいなもの。
④キズ口の収縮
筋肉のように収縮する成分を持つ細胞がキズ口に現れてキズ口を縮めてくれる。
⑤上皮の形成
最後に上皮細胞がキズ口を完全に塞ぐ。
かさぶたって実は…
従来までかさぶたができることは治ってる証拠と言ったものでした。
確かにかさぶたはキズ口を守る役割はあるのですが、実はかさぶたによるキズ口の圧迫や乾燥によってキズ口の治癒過程でも述べた①~⑤の形成が遅くなり、治るまでに時間がかかる事や跡が残ることがあるんです。
従来はこの乾燥療法での治癒が主流やったんですが、近年キズ手当ての主流となっているのがキズ口の体液や水分を保持したまま治癒を促す湿潤療法(モイストヒーリング)です。
湿潤療法はキズ口を体液や水分を保持することで、血管の再生が促されて血流を維持しやすく、治癒がスムーズに進み、キズ跡も目立ちにくいと言われています。
今ではこの多くのメリットを持つ湿潤療法のために開発された高機能絆創膏が店頭に数多く並んでいます。
キズができた時の処置
①洗う
まずはキズ口を十分な流水で洗い流します。これは病原菌や異物を取り除くため。
この時、消毒薬を使うか悩むところですが、感染が心配な場合は消毒薬を使うのも重要。ただし使う場合は少量の使用に留めておき、絆創膏を貼る前に、水で洗い流しておく。
②処置
- キズ口から出血している場合は清潔なタオルやティッシュで傷口を抑えて止血する。
- 軽いやけどの場合は流水や氷水で十分冷やす。
- キズの周りの水気をふき取っておく。
絆創膏を貼る前に正しい処置をしておく。
③保護
ある程度の処置を終えたら、キズ口を絆創膏で覆い、保護します。
④その後
貼ったら貼りっぱなしにするのでなく、1~2日に貼り替えを行い、貼り替えのたびに流水で清潔に保つようにする。
また、しばらく
- 痛みを感じる。
- キズの周囲に膿や腫れ、赤みなどの異常
上記のようなことが続くようだったら受診されたほうがいいです。
モイストヒーリングに使えない傷
◆使える傷
- 切り傷
- 擦り傷
- 水ぶくれ
- 浅いやけど
◆使えない傷(受診勧奨)
- 咬み傷
- 刺し傷
- 裂け傷
- 深いやけど
◆そもそも使えないというか意味ない
- 虫刺され
- にきび
- とびひ
- 皮膚炎
絆創膏 紹介
◆ケアリーヴシリーズ
ケアリーヴ
スタンダートな絆創膏。単にキズ口を保護する目的ではコスパがいい。
軽い切りキズや指のささくれに。剥がすときも角質細胞をあまり剥がさず、低刺激な素材(高密度ウレタン不織布)となっている。
高密度ウレタン不織布の特徴は柔軟性、通気性の良さ。
他には防水タイプやめちゃくちゃ破れにくいパワータイプもある。
一包化で切れてしまった指には大変お世話になってますわ。
ケアリーヴ 治す力
パット部分にハイドロコロイド素材、まわりの粘着部分に高密度ウレタン不織布を用いているモイストヒーリング用の絆創膏。あかぎれ、さかむけにも有効。
ハイドロコロイドは体液を吸収・保持しながら白く膨らみゲル化し、キズの治りやすい潤った環境を整えてくれる。3歳未満は使えない。
水にも強く、キズの大きさや部位に合わせて様々な大きさの商品がある。
◆BAND-AIDキズパワーパッド
ケアリーヴ 治す力と同じくハイドロコロイド素材を用いているモイストヒーリング用の絆創膏。
ケアリーヴとの違いはキズパワーパッドは全面ハイドロコロイド素材のパッドで広範囲のキズをカバーできるが、全面の粘着力がケアリーヴよりも強いのでゆっくり剥がすことが重要。
貼る際に掌で1分ほど温めながら貼るとなじみやすい。剥がしにくい場合は温水をかけながら行うと剥がしやすい。
その他
- モイストヒーリングはかさぶたができてからだと遅い。なるべくキズができてから、かさぶたができる前に適切な処置をしたうえで絆創膏を使う。
- 糖尿病や血行障害がある方は、そもそもキズが治りにくい状態にある可能性があるため、医師に相談を行う。
- 基本は2-3日に1回張り替えて、それでもキズが治まらない、逆に赤みを帯びてきたなどがあれば医師に相談。
最後に
モイストヒーリングを勉強する前は、絆創膏は安くて多いのを買っとけばいいと思っていたけど、勉強してからは高くても買ってもいいかなと思えてきますね(笑)
女性の方は肌に後を残したくない人は多いですから、家に1箱くらい常備しててもいいかもしれないですね。
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