どうも、ふみやさんです。
3か月間薬剤師業を休業していたせいか、「あれ?この薬剤の投与量いくつだっけ…」という場面が多々あります(単に記憶力が悪い)。
そんなわけで今回は花粉症も流行ってきているようですし、抗ヒスタミン薬の簡易的に見れる早見表を自分用に作ってみましたので、使えそうなら使ってください。
早見表
【PDF】↓
【エクセル】↓
第一世代
抗コリン作用を持っているので口渇、眠気、便秘が現れる可能性が高い
商品名 | 成分名 | 備考 |
---|---|---|
タベジール散 | クレマスチン | 持続性あり |
ポララミン | クロルフェニラミン | 第一世代の中で眠気少ない |
アタラックスP | ヒドロキシジン | 神経症にも使用される |
ペリアクチン | シプロヘプタジン | 抗セロトニン作用もあり |
第一世代とメキタジンは閉塞緑内障や前立腺肥大には禁忌やで
第二世代
中枢抑制作用、抗コリン作用がともに弱い。
I類…てんかんを悪化させることがある。
商品名 | 成分名 | 備考 |
---|---|---|
アゼプチン | アゼラスチン | 1日2回、気管支喘息適応あり |
ニポラジン | メキタジン | 1日2回、気管支喘息適応あり |
セルテクト | オキサトミド | 1日2回朝・就寝前、妊婦禁忌、気管支喘息適応あり |
ザジテン | ケトチフェン | 1日2回朝・就寝前、気管支喘息適応あり |
レミカット アレサガテープ | エメダスチン | 1日2回朝・就寝前 |
Ⅱ類…熱性けいれんを悪化させることがある。
商品名 | 成分名 | 備考 |
---|---|---|
アレグラ | フェキソフェナジン | 最もBBBを通過しない 蕁麻疹、皮膚疾患の痒み適応 |
ディレグラ | ↑+プソイドエフェドリン | 鼻づまりにも効果あり。粉砕×。 食前投与 |
クラリチン | ロラタジン | レディタブ錠あり。口腔粘膜からは吸収されないので、飲み込み必要 |
デザレックス | デスロラタジン | 眠気の少ないザイザル。すでに代謝活性物の ため速やかな効果発現が期待。 |
ビラノア | ビラスチン | 食前投与。食前1時間、食後2時間開ける必要がある。 |
アレジオン | エピナスチン | 1日1回 |
エバステル | エバスチン | 1日1回 |
タリオン | ベシル酸ベポタスチン | 1日2回 |
ジルテック | セチリジン | 1日1回 |
ザイザル | レボセチリジン | 小児と1日回数が違うので注意 |
アレロック | オロパタジン | 眠気が強めのイメージ |
車の運転について
抗ヒスタミン薬には眠気やめまい、集中力低下などの副作用があるため、車の運転に使用する場合には注意が必要です。
薬剤の種類によっては脳内に移行しやすいものもあり、脳内ヒスタミンH1受容体占拠率が高い抗ヒスタミン薬は、脳に影響を与える可能性が高くなります。
添付文書には車の運転等の項目で、各薬剤のその眠気の強さから「運転禁止」「運転注意」「記載がない」の3つに分けられ、ライフスタイルに合わせて薬剤を選択していきます。
薬剤師オータムさんが第二世代の抗ヒスタミン薬について、わかりやすい図で作ってらっしゃいます。イラストの使い方や配置など、めちゃ良くて勝手に推してます(笑)
骨格について
今や花粉症などの症状には、副作用が出にくい第2世代の抗ヒスタミン薬を中心に使用される傾向にあります。第2世代の抗ヒスタミン薬の種類はたくさんありますが、効き方には個人差があります。
トライアンドエラー的に試される場面もありますが、その切り替えの参考に骨格の違いによるものがあります。十分なエビデンスはありませんが、切り替えるなら同じ骨格のものを選ぶより、違った骨格を選ぶのも手かもしれません。
図解はこんな感じ
各添付文書(早見表)
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