抗不整脈薬 Ⅳ群(カルシウム拮抗薬) 特徴

循環器系

Ⅳ群(カルシウム拮抗薬)

 心筋や冠動脈収縮させるためには、Ca2+の流入が大きな役割を果たす。

不整脈に用いるCaチャネル拮抗薬は、Ca2+チャネルを阻害し、刺激伝導系の抑制や血管の拡張により血圧を低下させて、酸素供給を改善する。つまり、心臓の冠動脈を拡張することで酸素供給が確保されるため、狭心症にも使用できる一方、刺激伝導速度の低下、活動電位持続時間・不応期の短縮など心筋に抑制的に働くことから、心筋収縮力が低下することがある。また、高度の徐脈、洞房ブロック、房室ブロックなどの副作用が起こる可能性もあるので注意が必要心室頻拍の治療には用いられない

 

薬剤別・種類

ワソラン(ベラパミル)

用法用量・効能

・成人
頻脈性不整脈(心房細動・粗動、発作性上室性頻拍)
通常成人、1回1~2錠(ベラパミル塩酸塩として1回40~80mg)を、1日3回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜減量する。

狭心症、心筋梗塞(急性期を除く)、その他の虚血性心疾患
通常成人、1回1~2錠(ベラパミル塩酸塩として1回40~80mg)を、1日3回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

・小児
頻脈性不整脈(心房細動・粗動、発作性上室性頻拍)
通常、小児には、ベラパミル塩酸塩として1日3~6mg/kg(ただし、1日240mgを超えない)を、1日3回に分けて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜減量する。

特徴

心臓への選択性が高いので、降圧薬としては使われない刺激伝導速度の低下、活動電位持続時間・不応期の短縮など心筋の作用に抑制的に働くため、心筋収縮力が低下することがあるので注意。また歯肉増殖などの副作用もあるのでブラッシングを丁寧に行う

こむこむ
こむこむ

たまにアムロジピンとかの降圧薬と一緒に出して、Caブロッカーかぶってるやん!ってなるけど、選択性の違いがあるから問題はないかな。

 

べプリコール(べプリジル)

用法用量・効能

持続性心房細動

通常、成人にはベプリジル塩酸塩水和物として、1日100mgから投与を開始し、効果が不十分な場合は200mgまで増量し、1日2回に分けて経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜減量する。
頻脈性不整脈(心室性)及び狭心症
通常、成人にはベプリジル塩酸塩水和物として、1日200mgを1日2回に分けて経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

特徴

Ⅳ群の位置付けだがⅠ群、Ⅲ群の性質も持っている。Kチャネル遮断作用があるのでQT延長には注意。催不整脈からうっ血性心不全は禁忌。

 

ヘルベッサー(ジルチアゼム)

錠剤、カプセルともに不整脈の適応はない。不整脈の適応があるのは注射のみ

えふえむ
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こっちは狭心症や高血圧に使う感じやね。


ふみやさん
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こむこむ
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