どうも、ふみやさんです。
みなさん、点眼薬触ってて疑問に思ったことはありませんか?
「1本何滴なんだろう」「開けたらいつまで使っていいの?」「なんで5ml瓶に2.5mlしか入ってないものがあるんだろう」様々あるとは思いますが、今まで仕事していて、聞かれたことや疑問に思ったことについてまとめてみようと思います。
1本何滴分入ってる?
1滴分は約50µlです。例えば5mlだったら(5000µl÷50µl/滴=)約100滴です。
少しとろみがついているような点眼薬は1滴が少し多くなったり、逆にさらさらの点眼薬では少し少なかったりと多少は前後します。
容量 | 何滴分? |
---|---|
5ml | 約100滴 |
2.5ml | 約50滴 |
目薬を点す角度によっても滴数は変わります。
目の中に入る容量は約30µlってことを考えると、粘度が低い点眼薬で多少1適量が減っても特に問題はないかな。基本は90度やね。
開封後はいつまで使用できる?
厳密には決まっていませんが、基本は開封後1か月以上経っていたら使用は控えましょう。
理由としては雑菌などに汚染されている可能性があるからです。開封した瞬間から空気に触れますし、何らかの拍子で目薬の先に指や肌に当たってしまって、そこから汚染されてしまう可能性があります。
「容器にかかられている使用期限は未開封の状態での期限」ということがよくある勘違いとしてあるので注意しましょう。
なので開けてしまったら最後まで使い切るようにしましょう。
ちなみに5mlの点眼薬は約100滴点せますが、1日3回両目などのパターンが多いので、(100滴 ÷(両目×1回)/日=)約16日分。2.5mlの点眼薬は1日1回の用法しかないので、(50滴 ÷(両目×1回)/日=)約25日分なので30日以内には使い切りますね。
余談だけど、2.5mlの点眼薬は1日1回って覚えておいたら処方箋の用法ミスなどに気づきやすいかも!
なぜ5ml瓶に2.5mlしか入っていない?
これなんでこんな大きな容器に半分しか入ってへんの?なんか損した気分。
そう言われたことがあったので、調べたことがあったのですが、2.5ml瓶が丁度よく入る大きさで作ると、容器が小さすぎて、目薬を点すときに力が入りにくい、持ちにくいというのが理由だそうです。(すみません…昔どこかでそう見たのですが、ソースが見つからず…。あとは5ml瓶で作ると経費削減とかなんとか)
いや確かに。ぱっと思いつくものでキサラタン点眼は少し小さい瓶ですが、力の入りにくい高齢者の方が持つと、持ちにくいかもしれません。
点眼薬の容器って結構重要で、使用感が悪いと服薬コンプライアンスも下がると言われています。
高齢者にとって使いやすい点眼薬は
- キャップが開けやすい
- 弱い力でも問題なく点せる
- キャップや容器が転がりにくい など
よく使用感を聞いていて、特に1と2は不満に思っている人けっこういるかも。最近遭遇したのがキャップがつるつるしていて、開けにくいというのがありました。
その場合はジェネリックに変えてみるのも一つの手やね(ジェネリックメーカーごとに容器の形が違ったりする)。
上手に点す方法
どうも手がプルプルしちゃって目の中に入らない…そんな悩みは持つ方はかなり多いと思います。ひとつの方法として「げんこつ法」というものがあります。参天製薬さんのものとウェザーニュースさんが公開されている動画で実践している動画があったので参考にしてみてください。
この人、美人やな…
おい
コンタクトレンズをつけたまま、点してもいい?
コンタクトレンズは点眼薬の中に入っている防腐剤の種類によっては使用できないものもあります。
詳しくはこちらの記事で点眼薬の早見表なども含め解説してますのでご参照ください。
ちなみに眼内レンズ(ICL(後房型有水晶体眼内レンズ))は防腐剤が点してもレンズに届かないとされているので、基本問題ないと言われていますが、術後などは医師の指示があるまでは使わないほうがよろしいです。
妊娠中に目薬点しても問題ない?
医療用の点眼薬で「妊婦に禁忌」の欄があるものはありません。
点眼薬は基本的に眼局所のみに効能を示しますので、体全体に回ることは基本的にはないでので、そこまで敏感になる必要はないです。
しかし、使用の際に注意が要るのがOTC薬(市販薬)であるロートクリアやロートアルガードシリーズの「プラノプロフェン」が含有されている点眼薬については「使用してはいけない」という記載があります。
「プラノプロフェン」はNSAIDsの一種で、子宮を収縮させることで早産などのリスクになる場合があります。目薬は全身に回ることは、稀ですが、市販薬については規制が厳しいので、そういった目薬を購入される場合はかかりつけの主治医に必ず相談されるようにしてください。
授乳中に目薬点しても問題ない?
処方薬では意外に「有益性投与」でなるべく授乳中は控えるようにと記載があるものが多いです(乳汁中に移行するため)。
例えば緑内障治療薬のアイファガン点眼やキサラタン点眼、抗アレルギー薬のアレジオン点眼薬だったり。
授乳されている方で緑内障の治療薬を使ってる方は少ないとは思いますが、花粉症でよく使う抗アレルギー薬などは注意がいります。
授乳中は投与を控える旨が記載されていない薬剤にリザベン点眼薬やインタール点眼薬などがあるので、長期間使う予定のある方はこちらに変更提案してもいいかも。
OTC薬では妊婦の方と同じで「プラノプロフェン」が含有されてるものは使用しないようにと記載がありますので注意が必要です。
随時追記
何かまた疑問があれば追記していきます!
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