どうも、ふみやさんです。
そういや痛風になった女性ってあまり見たことないなぁ
そう思った方はいませんでしょうか。
僕は思いました。調べました。理由はもちろんありました。
ホルモンによる作用
女性ホルモンには過剰な尿酸を排泄する作用が備わっている。若い女性に痛風患者が少ないのはこのことである。(痛風治療患者は女性は約1割)
逆を言えば、女性ホルモンが少なくなる更年期にさしかかると痛風リスクは上がる。
また若い女性がなることもあり、生活習慣の乱れ…例えば飲酒や過食などしてしまうような生活を続けていると、たとえ女性ホルモンが働いていたとしても痛風になるのである。
尿酸値を上げる薬剤
更年期に差しかかかると痛風リスクも上がってくるが、同時に他疾患でも薬を飲みだしてくるのもこのくらいの時期だろう。
その中でも尿酸値を上げてしまう薬剤も存在する。
- ループ系・サイアザイド系利尿薬
- サリチル酸製剤
- テオフィリン製剤
- 抗癌剤
- ピラジナミドやエタンブトールなどの抗結核薬 などなど
生活習慣病に気を付けていたとしても薬剤の副作用で上昇してしまうこともあるので、「食事頑張ってるのになぁ…」と言われる患者さんに「もっと頑張りましょう」という前に服用薬剤の確認をしてみてほしい。
尿酸値は急に下げてはいけない
時に尿酸値は急に下げすぎてもいけないのはご存じだろうか。
例えばフェブリクの添付文書には
通常、成人にはフェブキソスタットとして1日10mgより開始し、1日1回経口投与する。その後は血中尿酸値を確認しながら必要に応じて徐々に増量する。
フェブリク錠10mg/フェブリク錠20mg/フェブリク錠40mg
と記載があり、低用量から開始して徐々に下げていく。
理由は明確にはされていないが、間接内にできた尿酸結晶が急に血液内の尿酸値を下げることで溶けだそうとするが、その過程ではがれて落ちてしまい、それがまた炎症を起こしてしまうという。なので徐々に溶けださせるよう徐々に尿酸値を下げていくわけである。
なのでフェブリク初回で20mgで来たら、疑義照会して10mgに変えてもらいます。
切り替えなら低用量でなくても問題ない場合もある
フェブリク錠20mgが初回で来ていても、条件反射的に疑義照会するのではなく、まずは患者情報を見てみる。例えば、アロプリノール錠200mg/日で服用していれば、フェブリク錠20mgへ切り替えも許容範囲となる。
要は高用量の薬でいきなり尿酸値を下げないようにするというのが重要となる。
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