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基本情報
| レスキュラ（イソプロピル ウノプロストン）の基本情報 | |
|---|---|
| 【成分名】 | イソプロピル ウノプロストン |
| 【構造式】 |  |
| 【製品名】 |
先発品：レスキュラ点眼液0.12% |
| 【配合剤】 |
なし
|
| 【分類】 |
イオンチャネル開口薬、緑内障・高眼圧症治療剤
|
| 【効能】 | 緑内障、高眼圧症 |
| 【用法用量】 | 1回1滴、1日2回点眼 |
| 【妊婦】 | 有益性投与 |
| 【授乳】 | 乳汁移行が確認されている |
| 【禁忌】 | 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患 |
| 【市販薬】 | なし |
緑内障治療薬として1994年にキサラタン点眼液より先に発売されています。以前はプロスタグランジン関連薬に分類されていましたが、今はイオンチャネル開口薬と分類されています。
1日2回の用法ですね。
1日1回の用法や眼圧降下作用が優れているキサラタン点眼液が発売されてから、処方があまり見なくなりましたが、難病である網膜色素変性症に効果があるとの報告があるようですね。
網膜色素変性症の進行を遅らせる報告がある
網膜色素変性症とは網膜という部分に異常をきたす遺伝性、進行性の病気で最初は薄暗く見えるような症状ですが、進行すると夜盲や視野狭窄が進み、高度の視力低下や失明に至る病気です。
イソプロピル ウノプロストンは網膜色素変性症の進行を遅らせるとの報告があり、緑内障とは違う分野で期待されているようなお薬です。
キサラタン点眼薬の登場で緑内障治療薬としては影が薄くなったレスキュラ点眼薬ですが、網膜色素変性症に効果が期待できるポテンシャルを秘めてますね。
作用機序
緑内障は①眼内の眼房水の量が増えて圧迫、もしくは②うまく眼房水が外に出られず眼内を圧迫することで視神経を損傷する疾患で、徐々に視力が低下していきます。
イソプロピル ウノプロストンはイオンチャネルを活性化して、シュレム官からの眼房水排出増加作用を示し、②の状態を改善することで眼圧を下げていくと考えられています。
イソプロピル ウノプロストンは他のPG系点眼薬の作用するぶどう膜胸膜からの排出じゃなくてシュレム管からの排出を促します。
副作用
頻度が多い副作用は
- 結膜充血
- 角膜炎
他のPG系点眼薬に多い色素沈着や睫毛の異常などの副作用は少ないですが、こちらは角膜の上皮障害が少し高いイメージですね。
ただ角膜障害においては、他の点眼薬でも防腐剤などが原因で起こるから何とも言えないかも。
相互作用
相互作用で禁忌や注意などは記載ありませんが、類似薬であるキサラタンやトラバタンズなどのPG系点眼薬の併用は避けたほうがよろしいでしょう。
服薬指導
さぁ薬の事はわかりました。次はどう患者さんに指導していきましょう。
基本的な確認
- 点眼薬は上手に点すことができるか
- 病識を理解しているか
- 不安などはあるか
このあたりは確認しておきましょう。
すべてアドヒアランスの維持に関係があります。緑内障の治療は医師や薬剤師が思ったよりもアドヒアランスが悪く、初回緑内障点眼薬処方患者は治療開始約 1 年でその40％が治療から脱落すると報告されています。
医師から指導は受けると思いますが、病識理解のためにも、薬剤師も指導の際には点眼薬の使い方と同時に緑内障がどんな病気なのかをしっかり説明していきたいですね。
眼圧が上昇することで視神経が徐々に損傷していき、視力がかなり落ちてしまいます。自覚症状がないので、アドヒアランス低下に繋がる要因でもあります。
副作用の説明
①充血、②虹彩瞼色素沈着、③睫毛の異常、このあたりは伝えておきます。レスキュラに関しては②と③は起こりにくいですが、一応。またそれらの副作用が出たときの対処法、予防法もお伝えするようにしましょう。
睫毛や瞼の色素沈着はこぼれた薬液をふき取るとある程度予防できます。
点し方の説明
用法は1日2回です。基本は朝夕食後の決められた時間に点して、その流れで洗顔またはお風呂に入る、または洗顔するとルーティン化するのがベストです。ただそれぞれのライフスタイルもあるので、朝夕食後に限らず、ライフスタイルに合わせて指導していきます。
医師の指示があれば、そちらに従ってね
保存条件
室温での保存で問題ありません。
1か月以内に使い切るようにしましょう。
両目にきっちり点していれば、1本で約25日分なので使い切れますね。
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