チラーヂン 意外に飲み合わせ悪いの多い?

スポンサーリンク
甲状腺関連

今回はチラーヂンの飲み合わせを適応となる病気と一緒に見ていきます。

えふえむ
えふえむ

けっこう多かった…

甲状腺機能低下症

甲状腺ホルモンの分泌低下によって生態の代謝が低下した病態。

最も多いのは慢性甲状腺炎(橋本病)…甲状腺に対する自己抗体が甲状腺を破壊する疾患。女性に多い。

同じく甲状腺機能が低下するものとして、クレチン病があるがこちらは先天的なもので、生まれた時から甲状腺ホルモンが分泌ができない疾患。男女差はない。

薬の副作用によっても低下症を起こすことがある。以下、薬剤と理由。

  • ヨード含有うがい薬や造影剤など(昆布などの海藻類もヨウ素含む):過剰に摂取すると甲状腺ホルモン分泌が抑制される。
  • アミオダロン:成分中にヨードを1/3ほど含む。理由は上記と一緒。
  • リチウム薬:甲状腺にリチウムが取り込まれ、甲状腺ホルモンの分泌を抑制する。
  • インターフェロン製剤:甲状腺自己抗体の産生を誘導する。

   

症状

慢性甲状腺炎…症状はゆっくり進行するため、慣れにより自覚症状が出にくい。

甲状腺ホルモンは代謝ホルモンなので分泌が低下することで

•皮下組織のグリコサミノグリカンが蓄積することによる浮腫…粘液水腫

•基礎代謝が低下することによる…寒がり、冷え性、皮膚乾燥(加齢症状に似てる)、体重増加

•コレステロールも代謝されにくくなるので血中コレステロール上昇

などがある。 

 クレチン病…甲状腺ホルモンは知能、発育にも関与するので、

•知能、精神発達の遅れ

•低身長

などがある

  

治療の流れ 

いずれにおいても甲状腺機能低下症の治療薬はレボチロキシン(T4製剤:チラーヂン)を用いての補充療法。半減期は1週間と長い。

一般に治療初期は少量(25〜100μg)から開始。

⬇️

そこからTSH量が約2ヶ月ほど正常範囲内で保たれるように2~4週ごとに漸増していく。

⬇️

100〜400μgを維持量(血中T4、TSHが正常値)とすることが多い。

えふえむ
えふえむ

2~4週間ごとに徐々に増量していく理由は、”甲状腺機能低下症患者は、甲状腺ホルモンに対する感受性が増大しているので、甲状腺ホルモン投与により急激に代謝を亢進させると、臓器によっては過大な負担がかかり副作用を招くおそれがある”からです。

引用:チラーヂンS錠12.5μg・12.5μg・25μg・50μg・75μg・100μg・S散0.01% (packageinsert.jp)

  

チラーヂン副作用 

副作用は用法用量通り守っていればほとんど副作用の心配はしなくていい。

注意しなければいけないのは過剰服用。高齢者や認知症の方に多い。

過剰投与で発生する主な副作用は

心負荷による狭心症。

甲状腺ホルモン増加による症状(発汗、体重減少、振戦など)

えふえむ
えふえむ

心臓に負荷がかかっちゃうイメージ

 

チラーヂンとの相互作用

チラーヂンは吸収低下や相互作用を起こすものが多い。

チラーヂン吸収低下を起こすものとして

①食事

②カルシウム、鉄、亜鉛、アルミニウム剤

③クレメジン(活性炭)、塩酸セベラマー、ケイキサレート など

①は単純に食べ物にくっつく(吸収率約70%)。特に注意しないといけないものは濃いコーヒーや乳製品(牛乳、チーズ、ヨーグルト)、大豆製品(納豆、豆腐、豆乳)、多量の食物繊維は吸収率を大幅に下げてしまう

【参考文献:健康と病気におけるレボチロキシン吸収と新しい治療の視点 – PubMed (nih.gov)コーヒーによるL-チロキシンの腸吸収の変化 – PubMed (nih.gov)

②で注意しないといけないのは石膏や牡蠣を含む漢方(カルシウム)、市販薬の胃薬(マグネシウムやアルミニウムが入っている場合が多い)

①の食事だが、調剤しててほとんど出会うのが朝食の服用指示。チラーヂンの吸収率的には食前のほうが良いけども、継続的に服用されている方で食後の服用で吸収率の低下を加味したうえで血中濃度が安定しているのなら、薬剤師判断で飲み方を食前に提案するというのは控えたほうがいい。吸収率を大幅に下げてしまう食品については確認したほうがいい。

 

 

チラーヂンを服用することで他(またはチラーヂンに)の薬剤に影響を及ぼすものとして

①ワルファリン…ワルファリンの作用⬆️

②ジゴキシン…血中ジゴキシン濃度⬇️

③フェニトイン…血中チラーヂン濃度⬇️

参考文献:チラーヂンS錠12.5μg/チラーヂンS錠25μg/チラーヂンS錠50μg/チラーヂンS錠75μg/チラーヂンS錠100μg (pmda.go.jp)

こむこむ
こむこむ

ワルファリンやジゴキシンは特に命に関わる薬剤ですので、慎重にならなければいけないね。

 

その他

•妊活中、不妊治療中の方はTSHの変動が不安定だと治療に大きな影響を与えるので食事は注意したほうがいい。

•錠剤より散剤のほうが食事への影響力は少ない。

•飲み忘れに気づいたら気づいた時に服用。なるべく食事直後は避ける。

えふえむ
えふえむ

チラーヂンの相互作用は個別指導でも引っかかるポイントですので、注意しておいた方がいいですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました