どうもふみやさんです。
今回はセンノシドの換算表を作成してみました。というのも看護師さんから不意に聞かれて答えることができなかったのでまとめたという経緯です。ではさっそく。
センノシド換算表
センノシド錠12㎎ 1錠 が ピコスルファート内用液 6滴と覚えておくと、それ以外は困ることないと思う。
では何故こういう換算になるのか、見ていこう。
センノシド錠12㎎ ⇔ センノシド顆粒8%
いや…これはただの濃度計算でしょ…という方もいらっしゃると思うが一応。
センノシド錠及びセンノシド顆粒の主成分はどちらもセンノシドA・B(又はそのカルシウム塩を含む)ということでどちらも一緒だ。なので単純に濃度計算で済む。
センノシド顆粒8%は1g(1000mg)中に8%…つまり1000mg × 8/100 = 80mg
100mg中には8mg。その1.5倍が12mgなので150mg中に12mg。
1000mg(1g):80mg = x mg:12mg
x mg = 12 × 1000 ÷ 80 = 150mg(0.15g)
センノシド錠12mg 1錠 = センノシド顆粒8% 0.15g
センノシド錠12㎎ ⇔ ピコスルファート内用液
どちらも腸刺激性の成分だが、当然成分が違う。単純に濃度で換算できない。
ピコスルファート内用液の先発品、ラキソベロン内用液のインタビューホームにはこう記載されている。
各種便秘症115例を対象に、ラキソベロン液12滴、対照薬としてセンノサイド錠2錠(24mg)を1回投与量とし、投与開始3日間で効果が発現しない場合は、液剤18滴、錠剤3錠への増量、あるいは過剰の効果が発現した場合は、液剤6滴、錠剤は1錠に減量し、投与期間を7日間として二重盲検試験を実施した。その結果、ラキソベロン液は、センノサイド錠と同等の有効性ならびに有用性を有すると判断された。
ラキソベロン内用液0.75%/ラキソベロン錠2.5mg インタビューフォーム (teijin-pharma.co.jp)
ラキソベロン内用液はセンノサイド(センノシド)錠との比較試験で
センノシド錠12mg 2錠 = ラキソベロン内用液 12滴
ということである。
ピコスルファート内用液 ⇔ ピコスルファート錠2.5㎎
ピコスルファート内用液0.75%は1mL中に7.5mg入っている計算。
そして添付文書にはこう書かれている。
通常、成人に対して1日1回10~15滴(0.67~1.0mL)を経口投与する。
ラキソベロン内用液0.75% (teijin-pharma.co.jp)
15滴で1mL…1mLには7.5mg入っているから…
ピコスルファート内用液 15滴 = ピコスルファート錠2.5㎎ 3錠
ピコスルファート内用液 5滴 = ピコスルファート錠2.5㎎ 1錠
簡単ですね。
センノシド錠12㎎ ⇔ アローゼン顆粒
アローゼン顆粒の成分を見ると1g中にセンナ 577.9mg、センナジツ 385.3mg
センノシド錠の成分を見るとセンノシドA・B
微妙に違うんですよね。アローゼン顆粒のIFを見てみましょう。
アローゼン顆粒 1g中 センノシド A+センノシド B 含量 15(1)有効成分(活性成分)の含量
本品は定量するとき、1g 当たり、センノシド A(C42H38O20:862.75)とセンノシド B
(C42H38O20:862.75)の含量の合計として 10~20mg を含む。
幅がありますね。アローゼンは葉っぱと実との配合薬ですが、人間にも個体差があるように、葉っぱと実の中身も個体差があるんでしょうね。ゆえにアローゼン顆粒での調整は難しそうです。
あ…ヨーデル錠…
そういえば表に入れ忘れてました。
ヨーデル錠80mgのインタビューホームにはこう書かれています。
(1) 有効成分(活性成分)の含量
1 錠中センナエキスを 80mg (センノシド A として 16mg)含有。
ヨーデルS糖衣錠-80 (fujimoto-pharm.co.jp)
ヨーデルはセンノシドAだけなんですね。
腸を刺激する有効成分はAとBなのでほとんど変わらないと考えて
センノシド錠12mg 1錠 = ヨーデル錠80mg 0.75錠
センノシド錠12mg 4錠 = ヨーデル錠80mg 3錠
コメント
センノシドとヨーデルの換算について調べていた者です。
AとBをほぼ同じと考えて良いことなど、大変勉強になりました。
一点換算について、センノシド(12mg)でヨーデル(16mg)であればセンノシド4T≒ヨーデル3Tではないでしょうか。
本当ですね…逆になってました
修正させていただきました。
ご指摘ありがとうございました。大変助かりました。