服薬指導のすすめ 後編 〜低血糖、シックデイ〜

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服薬指導

さぁ後編では服薬指導する際に伝えなければいけないポイントを見ていきます。

(前編)

薬の効能の説明

まずは基本となる薬の効能ですね。

糖尿病薬は前編でも話した通り、9種類のそれぞれ作用機序が違う薬剤があります。

例えばDPP-4阻害薬。

さて、どういった感じに説明しましょう?

イマイチな例

えふえむ
えふえむ

このお薬は食事を取った時に分泌されるホルモンがあるのですが、そのホルモンの分解を防ぐことで血糖値を下げるのを手伝ってくれます。

これ何がイマイチってわかりますか?

学生の時に必死になって覚えた作用機序を披露したいがために、薬剤師1年目ホヤホヤの僕がやらかした言い方ですね笑

そうです。患者さんは作用機序なんて知ったこっちゃないんですね。

なので良い例は

えふえむ
えふえむ

このお薬は血糖値を下げるのを手伝ってくれます。

これだけでいいです。

全種類、最終的には血糖値を下げるので、すべてこの言い方でもいいとは思いますが薬剤によっては少しニュアンスが違いますので

•α−グルコシダーゼ阻害薬→糖の吸収を遅らせます。

•SGLTー2阻害薬→糖分を尿から追い出します。

•ビグアナイド薬→糖分を作りにくくします。

 と少し言い方を変えてもいいかもしれませんね。

薬の副作用の説明

どの薬にも副作用はつきものです。

薬剤師は

副作用の説明との対処法はセットにして伝えるようにします。

低血糖

糖尿病の薬に共通してある副作用はいわずもがな低血糖症状ですね。

この低血糖症状は薬剤師にとっても、患者さんにとっても、とても大事なことで十分に理解することが重要ですので起こるリスクがあることは必ず伝えておきます。

症状はこんな感じ↓

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えふえむ
えふえむ

僕が説明するときは「低血糖のサインは“はひふへほ“で覚えてください。」と伝えています。

は→急激に腹が減る

ひ→冷や汗

ふ→ふるえがでる

へ→へんな行動

ほ→ほっといたら死ぬ

といった具合ですね。

対処法はと言いますと糖分を補給することです。

軽度の低血糖なら

  • ブドウ糖10gを砂糖(ショ糖)20g
  • 清涼飲料水なら200〜350ml
  • 飴玉

これらを摂取します。

これらを摂取して15分過ぎても症状が改善しない場合はもう一度摂取します

ただし…

α-グルコシダーゼ阻害薬を服用している人はブドウ糖しか吸収されません

こむこむ
こむこむ

とはいうものの、ブドウ糖がない場合はαーグルコシダーゼ阻害薬を飲んでいたとしても、ジュースや飴などを摂るようにしてください。

 

シックデイについて

↓シックデイについてはこちらにまとめております。

うちの薬局では指導箋もあわせてお渡ししています。

⬇️クリックで開きます(サイズ感がおかしい場合は編集で直していただければと…。

 

その他の副作用

低血糖以外には薬剤の種類によって特徴的な副作用がそれぞれあります。

全部挙げるとかなりの量になるので、それぞれ表にまとめてますので確認してみてください。

↓クリックで開きます(確認するポイントも記載してます)

 

薬と治療への理解

さぁ薬の副作用の説明もしたし、これで安心!

…というわけでもないんですね笑

いくら説明しても患者さんが薬を飲んでくれないと意味がありません

飲んでくれない理由に

①単純に忘れる

②症状がないから自己判断で中止

③病気への意識が薄い

が挙げられ、特に②と③は十分に説明する必要があります。

  • 糖尿病は自覚症状が出にくいこと
  • 治療せずに放っておくと大変なことになること

服用を忘れる人に関しては毎回伝えて意識させておかないといけません。

 

2回目以降の確認事項

薬をちゃんと飲めているかの確認はもちろんのこと、他に

①患者に対する処方内容(薬剤名、用法・用量等)の確認

②低血糖及び低血糖常態出現時の対処法の指導

③低血糖出現(他の糖尿病薬との併用や高齢者、服用量や服用時間の誤り、食事摂取をしなかった場合)等に注意し、ブドウ糖携帯の指導

④服用時間の確認、服用忘れ時の対処法についての指導

⑤Sick Day時の対処法についての指導

⑥可能である場合、グリコヘモグロビンA1cや血糖値の測定結果などによる治療経過の確認

この項目は患者が当たり前のように把握してもらっておく必要があります。

なので薬剤師は投薬の度には聴取する努力をするようにします(ハイリスク加算を取得するには必須)。

まぁ正直、患者側の立場から考えたら、毎回同じこと聞かれるのも嫌気はさしますが…それほど糖尿病の治療はとても重要であると言えます。

こむこむ
こむこむ

私の場合は「あなたにとって大切なお薬ですので、お話しさせてください」って言ってるなぁ!

えふえむ
えふえむ

毎回しゃべってくれない人でも「あなたのために」とか「大切なことですので」ってことを言うと、意外に話聞いてもらえたりします。

 

最後に

リスクが高い薬は患者様にいろいろ伝える必要があります。

なかなかしゃべってくれない患者さんもいるでしょう…。

ですが、しっかり「あなたのために」と誠意をもって指導することが大切ですのでめげずに頑張っていきましょう!

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