小児の 喘息や長期間の咳にはかかせないロイコトリエン受容体拮抗薬。
特徴や種類について~
↓気管支喘息治療薬 まとめ
ロイコトリエンって?
まずはロイコトリエンってなんぞやってところから
ロイコトリエンは細胞内で5-リポキシゲナーゼという酵素によってアラキドン酸から合成される。ロイコトリエンの名前の由来はleukocyte(白血球)とtriene(3つの二重結合)から成り、その名の通り肥満細胞や好酸球、好中球、単球、好塩基球を含む白血球が活性されると産生される。
ロイコトリエンは細かいところは省くが大まかに
・気管支平滑筋の収縮及び炎症
・鼻のアレルギー症状(鼻水・くしゃみ)
といった症状を誘発する作用がある。
ロイコトリエン受容体拮抗薬はその名の通りロイコトリエンと拮抗し上記の症状を抑える薬剤であり、気管支喘息治療においては非常に重要な位置にある。
種類
オノン(プランルカスト)
用法用量
通常、成人にはプランルカスト水和物として1日量450mg(本剤4カプセル)を朝食後及び夕食後の2回に分けて経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
通常、小児にはプランルカスト水和物として1日量7mg/kg(ドライシロップとして70mg/kg)を朝食後および夕食後の2回に分け、用時懸濁して経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。1日最高用量はプランルカスト水和物として10mg/kg(ドライシロップとして100mg/kg)とする。ただし、プランルカスト水和物として成人の通常の用量である450mg/日(ドライシロップとして4.5g/日)を超えないこと。
体重別の標準投与量は、通常、下記の用量を1回量とし、1日2回、朝食後および夕食後に経口投与する。
体重 | ドライシロップ1回量 |
12kg以上18kg未満 | 0.5g(プランルカスト水和物として50mg) |
18kg以上25kg未満 | 0.7g(プランルカスト水和物として70mg) |
25kg以上35kg未満 | 1.0g(プランルカスト水和物として100mg) |
35kg以上45kg未満 | 1.4g(プランルカスト水和物として140mg) |
キプレス、シングレア(モンテルカスト)
用法用量
<気管支喘息>
通常、成人には10mgを1日1回就寝前に経口投与する。
<アレルギー性鼻炎>
通常、成人には5~10mgを1日1回就寝前に経口投与する。
通常、1歳以上6歳未満の小児には4mg(本剤1包)を1日1回就寝前に経口投与する。
6歳以上の小児には5mgを1日1回就寝前に経口投与する。
オノンとキプレスの違いは?
効能についてはアレルギー性鼻炎、気管支ぜんそくの治療に関してほとんど効果は変わらないと言われています。
違いといったら1日に服用する回数が違います。
オノンは1日2回、キプレスは1日1回タイプ。自分に合ったもので医師に処方してもらうのがいいでしょう。
服薬指導
・ロイコトリエン受容体拮抗薬は服用してもすぐに効くようなものではなく、2~4週間ほどで効果が現れる。なので効果がないからと言って自己判断で中止せずにまずは飲み続けることを意識するようにしましょう。
・飲み忘れた場合は
オノンの場合➡次の服用時間が5時間以上ある場合はすぐに服用する。
キプレスの場合➡思い出した時にすぐに服用するようにするが、次の服用時間が近い時(例:服用寝る前で気づいたのが夕飯時など)は服用しない。
僕の場合は”予防に”というニュアンスで飲み続けてくださいって言ってるな!
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