どうも!えふえむ(@fmyaku1015)です。
今回はビタミンB6大量療法について脳神経外科からの処方でピドキサール錠30mgが1日6錠の分3で処方されていました。
30mg 6錠ってめっちゃ多いやん!これ間違いやんね。電話するね〜。
あ〜多分それ大丈夫だと思いますけど、まぁ一応聞いてみてください〜
〜〜
そんままやったわー。理由は聞けなかったけど、なんでー?
それはですね…
ピドキサール錠の効能効果、用法用量
まずは効能効果から見ていきましょう。
1.次記疾患のうち、ビタミンB6欠乏又はビタミンB6代謝障害が関与すると推定される場合:口角炎、口唇炎、舌炎、口内炎、急性湿疹・慢性湿疹、脂漏性湿疹、接触皮膚炎、アトピー皮膚炎、尋常性ざ瘡、末梢神経炎、放射線障害(放射線宿酔)。
2.ビタミンB6の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦等)。
3.ビタミンB6依存症(ビタミンB6反応性貧血等)。
4.ビタミンB6欠乏症の予防及び治療(薬物投与<例えばイソニアジド>によるものを含む)。
なお、前記適応(効能・効果)のうち、「ビタミンB6欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合」の疾患に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。
ピドキサール錠10/20/30mg 添付文書
お次は用法用量
ピリドキサールリン酸エステル水和物として、1日10~60mgを1~3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。極めてまれであるが、依存症の場合には、より大量を用いる必要のある場合もある。
そうですね。
ここで「依存症の場合には、より大量を用いる必要のある場合もある」って記載がありますね。
では依存症ってどういうものをいうのか…
ビタミンB6とは
ビタミンB6とその誘導体であるピリドキサール5′-リン酸(PLP)は、主にタンパク質の代謝に関わる酵素にとって不可欠。
ビタミンB6は様々な食品に含まれており、主に食事から摂取できるので日常的に不足することはほとんどないが、抗結核薬、抗パーキンソン病薬、長期の非ステロイド性抗炎症薬、および経口避妊薬を含むいくつかの薬剤は、ビタミンB6の代謝に支障をきたす場合がある。
ビタミンB6依存症とは
ビタミン依存症(ビタミンいそんしょう)とは、ビタミンの依存によって通常治療量を超える量を投与しないと起こる症状の総称である。水溶性ビタミンに多く見られる。 ※Wiki引用
•ビタミンB6依存性てんかん
先天性のビタミンB6代謝異常で起こるてんかん発作であり、発症時期は胎児期/新生児期で起こる。特徴は抗てんかん薬に反応は低いがビタミンB6の薬物治療には反応する。標準的な治療は、発作コントロールのためにピリドキシンの経口補充を生涯続けること(小児 では 15~30 mg/kg/日を 3 回に分けて内服;最大用量は新生児で 200 mg/日、成人で 500 mg/ 日)と、臨床的フォローアップを定期的に行うことである。ピリドキシンによる治療と併せて、食事中のリジン制限も推奨される。
•遺伝性鉄芽球性貧血
遺伝的にヘムを合成することができないので、ヘモグロビンができずに貧血を発症する病気。ヘムの合成の重要なビタミンB6の大量投与が有効。
今回遭遇したのはこの1個目のてんかんの方ですね。
僕が前の店舗でこの処方を受けたときは同じく脳神経外科からでビタミンB6大量の単体で出てたのでおばちゃんと同じく疑義紹介しましたね〜。その時も処方はそのままで理由は何もわからずでしたが、後で調べて「あ〜」ってなりましたね。
…うん。最初に調べてから電話せぇって話ですけど(笑)
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