↓泌尿器系まとめ
作用機序
脳下垂体から分泌される体内で尿量を調節しているホルモン(バソプレシン)の誘導体で腎臓の集合管で尿中の水分が再吸収されるのを促進し、うすい多量の尿ができるのを抑えたり、夜間のバソプレシン分泌不足が関係するおねしょを防ぐ。
効能・用法用量
ミニリンメルトOD錠
・尿浸透圧あるいは尿比重の低下に伴う夜尿症
尿浸透圧あるいは尿比重の低下に伴う夜尿症
通常、1日1回就寝前にデスモプレシンとして120μgから経口投与し、効果不十分な場合は、1日1回就寝前にデスモプレシンとして240μgに増量することができる。
・中枢性尿崩症
通常、デスモプレシンとして1回60〜120μgを1日1〜3回経口投与する。投与量は患者の飲水量、尿量、尿比重、尿浸透圧により適宜増減するが、1回投与量は240μgまでとし、1日投与量は720μgを超えないこと。
デスモプレシン点鼻液
・中枢性尿崩症
小児
通常デスモプレシン酢酸塩水和物として1回2.5μg~5μg(0.025~0.05mL)を1日1~2回鼻腔内に投与する。
投与量は患者の飲水量、尿量、尿比重、尿浸透圧により適宜増減する。
成人
通常デスモプレシン酢酸塩水和物として1回5μg~10μg(0.05~0.1mL)を1日1~2回鼻腔内に投与する。
投与量は患者の飲水量、尿量、尿比重、尿浸透圧により適宜増減する。
デスモプレシンスプレー
・中枢性尿崩症
小児
通常デスモプレシン酢酸塩水和物として1回2.5μg~5μg〔1~2噴霧〕を1日1~2回鼻腔内に投与する。
投与量は患者の飲水量、尿量、尿比重、尿浸透圧により適宜増減する。
成人
通常デスモプレシン酢酸塩水和物として1回5μg~10μg〔2~4噴霧〕を1日1~2回鼻腔内に投与する。
投与量は患者の飲水量、尿量、尿比重、尿浸透圧により適宜増減する。
服薬指導
どの製剤も共通することは
指示された用法用量を守り投与中は過量の水を飲まないように気をつけること
理由としては水中毒になる可能性があるからです。
体内の水分量が多くなることで血液が薄くなり低ナトリウム血症が生じ、倦怠感や頭痛、吐き気、判断力の低下、痙攣などが起こること。
ミニリンメルトOD
- 投与の2-3時間前(夕食後)より翌朝までの飲水は極力避け、就寝前の排尿を徹底する。もし過度に飲水してしまったら服用はしない。
- 水分の摂取を少なくするために水なしで飲む。
- 食後から食前投与に変更することで血漿中の薬剤濃度が高くなり副作用のリスクが高まる可能性があり、また食直後投与では目的とする有効性が得られないため、食直後の服用は避ける。
- 1番低い用量の60μgで過量投与が懸念される場合は点鼻液を考慮する。
- 飲み忘れに気づいても服用はせず、翌日から服用する。
デスモプレシン点鼻液・スプレー
- 投与前によく鼻をかむ。
- 携帯する時はバッグなどに立てた状態で入れて携帯する。また温度が高くなることで薬液が漏れる可能性があるため、ポケットの中や高温での保管は避ける。
- 使用を忘れた時は思い出した時にすぐに使用する。1日2回の投与の場合は最低でも6時間あける。スプレーの10の場合は忘れた場合は翌日から使う。
最後に
よくこの子はおねしょするからダメなのよーと言われるお母さんがたまにいますが…子供のおねしょは体内の日内リズムがまだ整っていないだけなのでその子がダメってわけではないですからね!!
大人になると自然に治ってくるのでめっちゃ叱るのはやめてあげてね。
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