クレメジン(球形吸着炭) なぜ食後じゃだめ?

腎臓疾患

どうも、ふみやさんです。

クレメジン(球形吸着炭)は慢性腎不全(進行性)時に起こる尿毒症症状を改善する薬。

添付文書には

通常,成人にクレメジン原体として1日6gを3回に分割し,経口投与する.

0006-N10_p1 (mt-pharma.co.jp)

と記載されており、食事に関して指定はされていない。

しかし、処方では必ず、「食間」もしくは「食後1時間以上あけて」とくる。

何故なのか。

クレメジンの作用機序

腎不全が進行すると尿毒素をうまく排泄することができなくなり、体内に蓄積していく。するとその毒素がさらに腎不全を進行させてしまうという負の連鎖がある。

クレメジンは無数の穴が開いており、表面積を大きくすることで、効率よく、この尿毒素を吸着して便として排出する薬。

クレメジンは分子量100~1000の低分子の物質を吸着する性質を持つのが特徴である。

食後が好ましくない理由

上記でも記載の通り、クレメジンは低分子の成分を吸着する性質がある。

例えばクレメジンだけを飲んでいる方なら食後でも構わないのだが、腎不全を患ってる方は他の薬を飲んでいる可能性が十分に高い。いや必ず飲んでいる。

たいてい他の薬は食後に服用するものが多いので、そこに合わせてクレメジンを服用すると、他の薬も吸着してしまい、効果が十分に発揮できないので、食後から時間を空ける必要がある。

いや正確には「他薬剤を服用してから時間を空ける」が正解か。

なので、指導箋には「食後30分~1時間をあけて」と書いているが、間隔は空いてればあいているほどよい。

正確な時間について聞かれたときは、食後に服用した薬のTmaxを参考に、薬が体内に吸収されるまでの時間を目安として伝えるといいだろう。

食事の栄養素まで吸着するんじゃ?

クレメジンはうまいこと設計されており、体内で毒性物質となる「イオン性有機物」に対する吸着力が高い。よって栄養素に対する吸収はそこまで影響しないと考えられている。

ビタミン類の吸収にも影響を与えなかったとする報告もある。

ただ長期的に服用する薬なので、影響しないとは言っても、長期的に見ると塵も積もれば的な意味合いでも全身状態には気を配っておいたほうがよい。

参考

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