どうも!えふえむ(@fmyaku1015)です。
薬局で購入できる市販薬シリーズ。
今回は膣カンジダの薬です。
デリケートな薬ですから、なるべく女性薬剤師に対応してもらいますが、任せてばっかりだと知識も薄れていきます。説明はしっかりできないとね!薬剤師とは言えませんからまとめていきます。
膣カンジダとは
カンジダ菌は健康な人の皮膚や粘膜に常在する真菌の一種。
膣カンジダとは膣の中にいるカンジダ菌が異常に増殖したものを言う。
原因
主な要因としては
①生理や閉経などのホルモンバランスの変化
②疲労や寝不足、ストレス、風邪などによる免疫力の低下
③抗生物質の長期使用による菌交代減少(細菌が減少し、真菌が増殖)
常在菌の異常増殖なので、だれもが発症する可能性があり、10~60代の年代のうち5人に1人は経験がある発症率。
症状
膣・外陰部のかゆみ
白色で酒かす状・ヨーグルト状のおりもの
が主な症状。
症状が特徴的なので、過去に膣カンジダと診断された方は再発だとわかりやすいです。
適正な販売のために
使用してはいけない人
中止の判断
使用後、膣に熱感、刺激感、かゆみの悪化、発赤、痛み。皮膚に発疹。
3日間使用しても、症状の改善がみられないか、6日間使用しても症状が消失しない
こういったことがあれば使用を中止し、他の疾病の可能性があるため医療機関へ。
また使用期間中に生理が起こった場合は使用をいったん中止する。
膣錠の使い方
①使用前に入浴するか、ぬるま湯で患部を清潔にする。
②手指を石鹸できれに洗い、膣錠を指先で膣内の最も深いところに挿入する。
③挿入後、患部に触れた手指は石鹸でよく洗う。
クロトリマゾール製剤
クロトリマゾールの作用機序
①真菌細胞膜を形成するエルゴステロールの合成を阻害し、細胞を死滅させる。
②高濃度では直接細胞膜を覆う直接作用もあり、細胞内への栄養の輸送を阻止することによって細胞を死滅させる
という2つの作用がある。
エンペシドL膣錠
エンペシドクリーム
これだけ要指導医薬品。
オキシナコナゾール製剤
オキシコナゾールの作用機序
①真菌細胞膜を形成するエルゴステロールの合成を阻害し、細胞を死滅させる。
オキナゾールL100
フェミニーナ膣カンジダ錠
特徴や使い方などはオキナゾールと一緒。
イソコナゾール製剤
イソコナゾールの作用機序
①真菌細胞膜を形成するエルゴステロールの合成を阻害し、細胞を死滅させる。
メンソレータム フレディCC膣錠
メンソレータム フレディCCクリーム
ミコナゾール製剤
ミコナゾールの作用機序
①真菌細胞膜を形成するエルゴステロールの合成を阻害し、細胞を死滅させる。
メディトリート(膣坐剤)、メディトリートクリーム
有効性と安全性
どのシリーズに関しても95%以上の改善率が報告されている。
副作用に関してもかなり少ないのも特徴。
あるとすれば患部のかゆみや発赤の増加や灼熱感などがある。
最後に
調べていて思ったのがこんなにあったんやなぁっていうのが感想。
有効性や安全性からみても各シリーズの違いはあまりなさそう。
ポイントは膣錠とクリームは併用できるってところかなぁ。
参考
コメント