どうも、ふみやさんです。
ドラッグストアに従事している登録販売者さんや薬剤師の方は一度、経験があるかとは思う。
「この漢方薬、満量処方って書いてるはずだけど、エキス量がいろんな量であるじゃない?なんで?」
え?聞かれたことない?安心してください。これから聞かれるので予習しておきましょう。
満量処方と書いているのにエキス量が会社ごとに違う
例えば葛根湯を主薬とした商品を会社ごとにエキス量を比較してみると
葛根湯商品 | A社 | B社 | C社 |
エキス量 | 4400㎎ | 5560㎎ | 5000㎎ |
満量処方なのに、なぜ量が違うのか。普通に考えたらそう思う。
会社ごとに製法が違う
まず注目してほしいのは、「エキス量」がそれぞれ違うということだ。
このエキスを抽出するためには、原料である生薬を煮出して作っている。
漢方薬というのは、いくつもの生薬を組み合わさった処方である。
例えば、葛根湯は以下のレシピ。
カッコン | 8g |
マオウ | 4g |
ショウキョウ | 1g |
タイソウ | 4g |
ケイヒ | 3g |
シャクヤク | 3g |
カンゾウ | 2g |
合計 | 25g |
漢方薬を構成している生薬はレシピによって種類は決まっているが、使用する量については規定量までは自由である。
そして、この生薬量はこの「葛根湯」の満量(最大量)処方だ。
それぞれの会社はこの量の生薬を煮出して作る。
つまり出発点は同じであるけど、各会社の煮出し方や時間などで変わってくるので、抽出されるエキス量が違うわけである。
料理もそうだが、例えばラーメンの出汁で言うと
素材をじっくりコトコト煮込むのか、サッと煮込むのかということだ。うん、わからん。
効果はいかほど
薬として体に働くときには、やはり成分が多いほど作用しやすい(その分、副作用も出ると確率は高くなるが…)。
満量処方であっても、どれだけエキス量が抽出されているかで見るといいかもしれない。
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