どうも!えふえむ(@fmyaku1015)です。
今回はこんな話から
◯◯さん、今日は痛み止めが出ていますね。どこか痛みが?
そう。腰がなぁ。
処方はカロナール(アセトアミノフェン)
そうでしたか…。この痛み止めなんですけども、お酒との相性がかなり悪いですので、薬を服用中は控えてください。
え!?ホンマに言うてる!?
え、あ、はい。
わし、毎日の晩酌は欠かせん人間でなぁ。なぁ兄ちゃんええやろ?
よく聞かれますね。お酒との絡み。
昔からお酒との飲み合わせは悪いってのはほとんどの方がイメージされているとは思います。
ただねぇ…
晩酌好きの人に「お酒はやめて」というのは酷な話ですよね泣
なので、どうしてもお酒は飲みたい、かつ、薬も飲んでおきたいって方のためにどれくらいの間隔をあけたらいいか、みていきましょう。
お酒と薬との間隔は?
結論から言いますと
お酒との間隔は4時間以上あけましょう
です。
具体的な数字を出すと
日本人は1時間あたりにアルコールを
40kgの人で約4g、60kgの人で約6g 消費します。
例えば60kgの人がアルコール含有5%の500mlのビール1本を飲んだとすると摂取する純アルコール量は約20gなので
20g ÷ 6g/h = 約3.3h となります。
体重によってアルコールの消費量が変わってくることから
・女性より男性のほうが消費しやすい。
・体重が軽い人より重い人のほうが消費しやすい。
なので安全を考慮して、僕の場合はお酒を飲んでから約4時間はあけてくださいと言ってますね。
あくまでもお酒を飲んでからです。
薬を先に飲んでからだと薬によっては消失する時間が違いますので、お酒が体内から抜けてからの方がいいですね。
ほんとは飲まない方がいいんですよ!!
相性が悪い薬の種類
お酒は相性が悪いから飲むなとは言いますけども、一体何がどう悪いんでしょうか。
注意が必要な薬をピックアップしていきます。
解熱鎮痛薬
・NSAIDs(アスピリン、ロキソニンなど)
・アセトアミノフェン など
NSAIDsは副作用に胃腸障害が知られていますが、アルコールは胃粘膜を荒らす作用がありますのでさらに荒れる可能性があります。
アセトアミノフェンとアルコールは代謝するところが肝臓と一緒です。お酒と併用してしまうと肝障害を起こすリスクが上昇します。
睡眠導入剤
・ゾルピデム、ブロチゾラムなど
アルコール、睡眠導入剤どちらも中枢抑制作用があり、併用すると互いが効果を増強し合う。
ふらつきによる転倒が起きるリスクが上昇することや慢性的にお酒と併用していると死に至ってしまうこともあります。
糖尿病薬
・メトホルミン、グリメピリドなど
お酒を飲むことで脱水症状に近い状態になり、アシドーシスの危険性や低血糖のリスクが上昇します。
抗血小板薬、抗凝固薬
・ワーファリンなど
慢性的にお酒を飲んでいると、肝臓での代謝酵素の誘導や阻害などで薬が効かなくなる、または効きやすくなることがあります。
そうすると脳梗塞や出血のリスクが上昇します。
利尿薬
・フロセミド、アルダクトンなど
アルコールは血圧を下げる作用もあるので、利尿剤により血圧が急激に下がって、めまいやふらつきを起こすことがあります。
抗うつ薬
薬の作用が強く出てしまうことで手の震えや吐き気などが発現する場合があります。
最後に
まぁ基本は治療中に関してはお酒は飲まない方がいいですね。
何度も言いますけど、どうしても飲みたい方は先にお酒を飲んでから4時間以上あけてからにしましょう。
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