どうも!えふえむ(@fmyaku1015)です。
先日、店長からエクエルの販売促進用の冊子やしおりなどをを頂いて
先生、調剤室の待合にも置いとかしてもらってもいいですかー?ぜひ目につくところに!できたらオススメも!けっこう売れてるんですよねー!
って言うもんですから、投薬台のところに置いてたら
へーこんなものもあるんやね。更年期障害改善かー。ふーん。
女性の健康かー。昔みたいにきれいに戻るかな(笑)
などなど、けっこう目につけてくださってエクオールの話題が会話の節々に登場するように(笑)。
今回は資料も頂いたので、おさらいがてらにまとめます。
エクオールって?
エクオールは体内でエストロゲン様作用をはじめ、いくつかの働きがあります。
エストロゲン様作用
エストロゲンは言わば女性ホルモン。
女性ホルモンの働きとしては様々だが一般的に知られているのは
- カルシウムの骨への沈着促進(骨粗しょう症の予防及び改善)
- 女性らしさを作る(体のまるみや乳房の発達)
- 皮膚の組織を作り、コラーゲンの生成を支える(肌への作用)
などの作用が知られている。
エクオールは体内の女性ホルモンが少なくなると、女性ホルモンの代わりに作用するといった働きをもつ。
抗酸化作用
からだの酸化を防ぐ作用を持つ。
- シミの改善や美白効果、しわやたるみなどの肌の老化防止。
- LDL(悪玉)コレステロールの酸化を防ぐことでコレステロールの血管壁への沈着を防ぎ、動脈硬化の予防。
抗エストロゲン作用
実はエストロゲン様作用とは反対にエストロゲン作用を弱める作用もある。
というのもエストロゲン様作用のところで記載した「体内の女性ホルモンが少なくなると、女性ホルモンの代わりに作用する」というのと裏腹に過剰にエストロゲン作用が示している場合にはエストロゲン受容体に拮抗することでその作用を弱めるといったものである。
抗アンドロゲン作用
アンドロゲンは言わば男性ホルモン。エクオールは過剰な男性ホルモン作用を軽減し、
- 前立腺がんなどの男性の病気をの予防
- 脱毛の改善予防
にも期待される。
DHTはテストステロンの活性の500倍と言われています。
エクオールは腸内細菌から作られる
エクオールは大豆食品に含まれるイソフラボン類から作られる。
イソフラボンとは大豆に含まれるフラボノイド(抗酸化作用を持つ色素成分)の一つで、細かく分けるとダイゼインやゲニステイン、グリシステインなどに分けられる。
エクオールはその中でもダイゼインからある腸内細菌によって生成される。
つまりエクオールは体内で作ることのできない成分となる。
人間の大腸には何千種類もの腸内細菌が存在しているがエクオールを生成できる腸内細菌は現在では約15種類が報告されており、「ラクトコッカス20-92」という乳酸菌も報告されている。
エクオールを生成できる人は日本人では約半分!?
エクオールは腸内細菌から生成されるということだったが、実はこの腸内細菌、大腸に存在していない人もいる。
↓エクオールを産生する腸内細菌を持っている人の割合(世界別)
中国や日本などのアジア系は昔から大豆を食べる習慣があったので、大豆を食べる習慣がない欧米に比べて 、割合が高い。
ただそれでも、日本においては50%というのは低い気もするが、これは外国の食文化流入における食生活の変化によるものが多いと考えられている。
このことから大豆製品をよく摂取していたとしてもエクオール産生菌を持たない人にとってはあまり効果がない。
エクオール産生菌を持っているかどうかは検査でわかる
エクオール産生菌を持っているかどうかは簡単に検査でわかる。
検査キットが届くので、採尿して返信用封筒に入れて送り返すだけで約1週間ほどで結果が分かるというもの。
もし産生菌を持っているとしたら大豆製品をよく摂取していれば十分にエクオールを生成できますね。
エクオール含有食品
エクオール産生菌を持たない人は諦めるのかというとそういうわけでもなく、大塚製薬さんがしっかり開発されてるで!
エクエル
エクエルは大豆を独自の乳酸菌で発行させて作ったエクオール含有食品。
1日に4粒摂るとエクオール10mg摂取できる。エクオール10mgは1日の目安量。
エクオールを産生できる人でもエクオール10mgを生成しようと思ったら
- 豆腐2/3丁(200g)
- 納豆1パック(50g)
- 豆乳1杯(200g)
を摂取しなければならない。
食生活がしっかりしていないと十分に摂れないので、エクオールを産生できる人、できない人も手軽に摂れるというのがこの製品の特長。
エクエルジュレ
エクオールをはじめ、コラーゲンやカルシウムなどの成分を1袋にしたゼリー飲料タイプの製品。
コンセプトは手軽に、美味しく。で1袋100gの飲みきりサイズで手軽に摂取でき、さわやかオレンジ風味で美味しく美と健康の土台作りができるというもの。
薬剤との併用
ここで心配となるのが薬剤との相互作用だが、T Usuiらの論文によると
- スタチン系やフィブラート系などの高脂血症剤
- ARBやCa拮抗剤などの降圧薬
- SU剤やインスリン製剤などの抗糖尿病薬
などのいずれの薬剤においても、自覚症状や他覚所見の臨床上問題となる所見は認められなかったとされているのでエクオールをプラスオンしても安全に使用できると考えられる。
ただ、ホルモン療法やエストロゲンモジュレーターなどのエストロゲンに関する薬を飲まれている方は医師に相談してから服用するかの判断はした方がよさそうです。
期待できる効果
エクオールって?に記載したことと少し被るのもあるが、エクオール摂取により期待できる効果をつらつらと。
更年期症状の改善
女性は50歳を目安に閉経するが、それを境に卵巣機能が低下・停止し、エストロゲンが激減して様々な不調が起こりやすくなる。これが更年期障害と言われる。
症状として
- のぼせ・ほてり・ホットフラッシュ
- 頭痛
- 動機・息切れ
- 便秘や下痢
- 全身の疲労感
- 関節痛・筋肉痛
など広範囲にわたって様々。
骨粗しょう症のリスクの軽減
女性ホルモンは骨の形成に関わっていることから、閉経を迎えてからは骨粗しょう症のリスクが高まる。エクオールは女性ホルモン様作用を示すのでリスクの軽減が期待できる。
メタボリック対策
メタボリックシンドロームは高血圧や脂質異常、高血糖の3つ、そして肥満が重なって起こることで、動脈硬化のリスクが高まるとする病気の予備軍を言う。
エクオールは抗酸化作用を持ち、LDLコレステロールを減らすことで動脈硬化などのリスクを軽減させる効果が期待できる。また糖尿病の指標となるHbA1cにもよい影響を与えるとされている。
ほかにも
抗エストロゲン作用があることから乳がんのリスクを下げる可能性や抗アンドロゲン作用があることから前立腺がんや脱毛予防にもよい働きを示す可能性がある。
最後に
これを勉強する前までは大豆摂ってればどの人も更年期障害にいいと思っていたんですけど安易な考えでしたね。
奥が深い…
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